ケンタと学ぶ 相馬眼の新理論

2-9.前・後負重、引き戻しの速さ、上へのパワー

まだ説明していないことをまとめました。
前・後負重、引き戻しの速さ、上へのパワーについて順番に見ていきます。

まとめられちゃうくらいだから、それぞれの内容薄いのかな。

そうかもな。

前・後負重

(→1-11.前負重か後負重か
前負重か後負重かは、坂への適性、加速力と持続力に関係してきます。

歩きでの前・後負重の割合は、走りでの前・後負重の割合と同じになります。
歩くときにより前に負重する馬は、同じくらい走るときにもより前に負重し、歩くときにより後ろに負重する馬は、同じくらい走るときにもより後ろに負重するようになるのです。

引き戻しの速さ

(→1-13.引き戻しの速さ
引き戻しの速さは主に距離適性に関わってきます。

引き戻しの速さ(引き戻し期と振り出し期の時間の比)は、歩くときの方が走るときよりも遅くなります。歩くときの方が振り出し期に比べて引き戻し期が長くなるのです。

ただ、引き戻しの速さは歩きと走りとで連動しています。
歩きでの引き戻しが速い馬は、走りでの引き戻しも速くなり、歩きでの引き戻しが遅い馬は、走りでの引き戻しも遅くなります。

シンプルに歩きでの引き戻しが速いか遅いかを見れば、距離適性がつかめるってことだよね。

そうだな。それと引き戻しの速さに関わる要素を個別に見ても距離適性をつかめるぞ。
引き戻しの速さは、肢の長さと体の重さ(筋肉の重さ=筋肉の量+筋肉のゆるさ)で決まるんだったな。

肢が長いとか、筋肉量が多いとか、筋肉がゆるいとかを見ていけば、別に引き戻しの速さを経由しなくても距離適性がつかめる。

上へのパワー

(→1-16.斤量への耐性と上へのパワー
前へのパワーと比べたときの上へのパワーの強さは、斤量への耐性に影響を与えます。

前へのパワーと上へのパワーの比は、走りでも歩きでも同じになります。
歩くときに上へのパワーが強い馬は、同じくらい走るときにも上へのパワーが強くなります。

前へのパワーと上へのパワーの比は専門的に上へのパワーをつくる筋肉の量が関係しています。専門的に上へのパワーをつくる筋肉は前躯と後躯それぞれにあり、後躯では膝関節の角度をスタンス期に保持する筋肉が、前躯では肩関節の角度をスタンス期に保持する筋肉がそれに該当します。

この保持する動きは歩様にも表れます。

つまり、歩様でも膝関節と肩関節が保持されているかどうか、なんか保持されてるな~って感覚で見分ける方法が適用できる。

あと前へのパワーと上へのパワーの比も歩様をよく見ればなんとなくわかってくる。この馬は前パより上パだよね~とか、この馬は上パより前パだわ~とか。

難しそうだね。

上へのパワーと地面に加える力の補正

パドックでは騎手が乗ってないことが多いです。騎手が乗っていないときは、上へのパワーが弱い方が地面に加える力を強くできます。

ですが騎手が乗れば、上へのパワーが弱い馬ほど地面に加える力は弱くなってしまいます。

騎手が乗れば、どんな馬でも(騎手を含めた重さに対する)地面に加える力は弱くなる。この弱くなり方が上パが強い馬と弱い馬とで違うというわけだ。

実際にレースを走る場合は騎手が乗っています。パドックでも騎手が乗ったときの地面に加える力の強さで判断しないと、レースでの正確な推進力は求められません。

パドックで騎手が乗っていないときは、上へのパワーを考えて、地面に加える力の強さがどれだけ弱くなるかの補正が必要になるのです。

これは厳密にやる場合の話だな。実践的には気にした方が得ではあるんだが、余裕があれば気にする程度で構わない。

それよりも普段より斤量が重いときに、上へのパワーが強いか弱いかを見て、馬券の判断をするって方が実践的かもな。

なるほど。