0.基礎知識
頻繁に出てくる用語や知っておいてほしいことをまとめました。読み進めていく上で必要な内容です。簡単に見て、できれば頭に入れておきましょう。
頭に叩きこめばいいんだね。
いや、そんなに気負わなくていいぞ。

馬体の名称
馬体のパーツの名称です。シンプルなものですが、これさえ覚えておけば問題ありません。後肢と前肢は個別に詳しく見ていきます。
(忘れたら見返せばいいよね。)
頸(くび)、前肢(ぜんし)、背中(せなか)、腹部(ふくぶ)、後肢(こうし)

前躯(ぜんく)、体躯(たいく)、後躯(こうく)

前肢と前躯って何が違うの?
なんとなくなんだが、「前肢」は骨格的なものを指す。「前躯」は骨格にひっついてる筋肉とかも含めたものを指す。まあここでは「前〇」って言ったら前の方の話なんだな、で問題はない。
結構アバウトだね。

後肢の構造と名称
後肢の構造とパーツの名称です。
腰仙関節(ようせんかんせつ)、股関節(こかんせつ)、膝関節(しつかんせつ)、飛節(ひせつ)、球節(きゅうせつ)、蹄(ひづめ)

骨盤(こつばん)、大腿骨(だいたいこつ)、脛骨(けいこつ)、管骨(かんこつ)、繋(つなぎ)

膝関節から上は筋肉に隠れていますが、股関節、腰仙関節という2つの重要な関節があります。
実際に馬が動いているところと上の図を照らし合わるとイメージしやすいぞ。まあ、あせらずとも肢の動き方は後で詳しく見ていくから大丈夫だ。


前肢の構造と名称
前肢の構造とパーツの名称です。
肩関節(かたかんせつ)、肘関節(ひじかんせつ)、腕節(わんせつ)、球節(きゅうせつ)、蹄(ひづめ)

肩甲骨(けんこうこつ)、上腕骨(じょうわんこつ)、橈骨(とうこつ)、管骨(かんこつ)、繋(つなぎ)



歩法
馬は速度が速くなるにつれ、常歩(なみあし)、速歩(はやあし)、駈歩(かけあし)、襲歩(しゅうほ)と歩法を変えます。
常歩はパドックを歩いてるときに見られる歩法で、パドックでもいわゆるチャカついているときには速歩になります。返し馬では駈歩・襲歩が見られ、レースでは襲歩で走ります。
1.レース編では襲歩を、2.パドック編では常歩を詳しく見ていきます。

手前肢と反手前肢
駈歩と襲歩において、遅れて着地する肢のことを手前肢(てまえあし)、先に着地する肢のことを反手前肢(はんてまえあし)と言います。
後肢なら手前後肢(てまえこうし)、反手前後肢(はんてまえこうし)。前肢なら手前前肢(てまえぜんし)、反手前前肢(はんてまえぜんし)となります。
襲歩においてすべての肢が地面から離れた後、着地する肢の順番は、反手前後肢、手前後肢、反手前前肢、手前前肢となっています。

少しややこしいですか?
ややこしいよ。
前肢でも後肢でも、左右両方の肢が着地しているときに、どっちが前にあるかで考えると覚えやすいです。前にある方が”手前”肢になります。
なるほどね。
ちなみに、右肢が手前肢になっている走りを右手前(みぎてまえ)、左肢が手前肢になっている走りを左手前(ひだりてまえ)と言う。これくらいは聞いたことあるんじゃないか?

うーん。
まあ聞いたことなくても全然いいが。
馬の動きの特徴は前肢も後肢も、手前肢と反手前肢で連動します。手前肢の動きの特徴は反手前肢の動きの特徴にも表れるのです。しかし動きの特徴は同じでも、肢の動き自体は少し違ってきます。
1.レース編で解説する襲歩での肢の動きの特徴の見方は、手前肢・反手前肢どちらにも適用できます。しかし肢の動き自体は違うので、肢の動きの特徴を見るときは、手前肢・反手前肢どちらの肢を見ているのかをしっかりと意識しましょう。
またややこしいよ。
まとめると「手前肢なら手前肢どうしで肢の動きを比べる。反手前肢なら反手前肢どうしで肢の動きを比べる。手前肢と反手前肢の動きを比べたりしないように。」
なるほど。気を付けないといけないんだね。

振り出しと引き戻し、スイング期とスタンス期
肢を前に持っていく動作を振り出し(ふりだし)、後ろに持っていく動作を引き戻し(ひきもどし)と言います。

また、肢が浮いている時間帯のことをスイング期(すいんぐき)、肢が接地している時間帯のことをスタンス期(すたんすき)と言います。
「手前前肢のスイング期」、「反手前後肢のスタンス期」のように使います。

スイング期は2つにわけるとスイング期前半・スイング期後半、3つにわけるとスイング期前期・スイング期中期・スイング期後期、もっと細かくスイング期の最初、スイング期の最後などのように、さらに時間帯を指定することがあります。スタンス期も同じです。
さて、振り出しと引き戻し、スイング期とスタンス期の関係なのですが、単純に[振り出し=スイング期]、[引き戻し=スタンス期]ではありません。そうであればいいのですが、引き戻し動作の中でも接地していない時間帯はスイング期なのです。接地していないので。

私個人としてはスイング期・スタンス期の区別だけでは現象を正しく表せないと思っています。
一般的ではありませんが、このサイトでは振り出し動作の時間帯を振り出し期(ふりだしき)、引き戻し動作の時間帯を引き戻し期(ひきもどしき)とし、振り出し期前半、引き戻し期後期などのように使います。
これには俺も大賛成だぜ。
(言わされてる!)

ここまで大丈夫そうか?
大丈夫だよ。(覚え切れなかったところは見返せばいいもんね。)
じゃあ、本編に行くか。