ケンタと学ぶ 相馬眼の新理論

1-14.距離適性

短い距離を得意とする馬もいれば長い距離を得意とする馬もいます。そんな距離適性は何によって決まるのでしょうか。

まず引き戻しの速さでしょ。

引き戻しの速さ

引き戻しが速い馬は短距離を得意とし、引き戻しが遅い馬は長距離を得意とします。(→1-13.引き戻しの速さ

肢が短くて体(筋肉)が重いほど短距離を得意とし、肢が長くて体(筋肉)が軽いほど長距離を得意とするということです。

これは大丈夫そうだな。ダメなら、前のページを見返すといい。

はい。

筋線維のタイプ

エネルギー供給能力の面では、筋線維のタイプが距離適性に関わってきます。

速筋(そっきん)とか遅筋(ちきん)ってのは聞いたことがあるだろ。

聞いたことあるよ。

まあそれのことだ。速筋線維が多いと短距離が得意に、遅筋線維が多いと長距離が得意になる。
(厳密に言うと筋線維は3種類あるんだが、これは言わなくていいだろう。)

でも速筋が多いとか遅筋が多いとか、見た目で判断するのはムリでしょ。

と思っていたんだがな。実は見た目でもわかるというのが俺らの間では定説になっている。

それはすごいね。

速筋線維が多いか遅筋線維が多いかという筋線維のタイプですが、筋肉の「コシ」を見ればわかります。速筋線維が多い筋肉はコシが強くなり、遅筋線維が多い筋肉はコシが弱くなります。

今うどんを想像しただろ。

うん。

下はコシが強い筋肉とコシが弱い筋肉を比較した絵です。馬の筋肉の一部を切り取って(刺身にして)棒で持ち上げたときを考えます。コシが強い筋肉はしっかりしていてあまり曲がらないですが、コシが弱い筋肉はヘニャッとしてよく曲がります。

とりあえずイメージとしては以上の感じですが、コシとは力に対する形の変わりにくさと言ってもいいでしょう。

速筋線維が多くコシが強い筋肉は力に対して形が変わりにくく、筋肉本来の形を保とうとします。遅筋線維が多くコシが弱い筋肉は力に対して形が素直に変わりやすいです。

もっとカジュアルに言うと、速筋線維が多くコシが強い筋肉はドロッとしていて、遅筋線維が多くコシが弱い筋肉はサラサラしているイメージです。
走っているときの筋肉をよく見るとコシ、そして筋線維のタイプがわかります。

けっこう難しいね。

まあかなり難しい。

距離に限界があってパタッと止まってしまう馬は、この筋線維のタイプが大きく関係していると考えています。

心肺能力

心肺能力による有酸素エネルギーの供給は、長い距離ほど求められます。心肺能力だけで距離適性が大きく決まるわけではありませんが、心肺能力も距離適性に関わってきます。

心肺能力は外から見分けることは難しいため、血統面からの分析や走らせてみた結果から推測することになります。

これはあいつがボソっと言ってた話だが、心肺能力については実はよくわからないとのことだ。もちろん距離適性との関係性もよくわかっていない。
まあその程度の話ってことだ。